甲斐江里子
9日午後6時半ごろ、大阪市平野区瓜破(うりわり)西1丁目のスーパーマーケット「スーパーサンコー瓜破店」で、男性従業員から「包丁で刺され、何人かけがをしている」と119番通報があった。大阪府警によると、40~80代の客や従業員の男女4人が負傷。平野署は現場にいた同区の無職、飯田雅史容疑者(56)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、発表した。女性(85)の頭を鋭利な金具で突き刺し、重傷を負わせた疑いがある。否認しているという。(甲斐江里子)
店内から悲鳴、逃げ惑う買い物客
9日夜に大阪市平野区のスーパーで客ら男女4人が負傷した事件は、殺人未遂の疑いで大阪府警に現行犯逮捕された同区の無職、飯田雅史容疑者(56)が突然、凶器の金具を取り出し、客や従業員に次々に襲いかかったとみられる。店員が取り押さえるまで、逃げ惑う客らで店は混乱した。
現場の同区瓜破(うりわり)西1丁目の「スーパーサンコー瓜破店」は、大阪メトロ谷町線の喜連瓜破(きれうりわり)駅から南西約700メートルの住宅街にある。近所の女性(24)によると、入店しようとしたところ、店内から「きゃー」と悲鳴が聞こえ、客らが外に逃げてきたという。女性は、容疑者とみられる男が警察官に囲まれ、パトカーに乗る場に居合わせた。男は笑っているように見えたという。女性は「よく使うスーパーでこんなことが起き、すごく怖い」と話した。
スーパー運営会社の男性社員(37)は、飯田容疑者がリュックから、テントを固定する先のとがった金具を取り出したと報告を受けたという。男は店内を移動しながら客や従業員に襲いかかった後、店員に取り押さえられたという。
平野署によると、飯田容疑者は逮捕容疑を「全然知らず、事実無根だ」と否認しているという。(甲斐江里子)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル